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★★★★ 遊馬製作所/SCOPE LIFE 四方山話 ログのようなもの ★★★★ 2009.6.30 お陰様で、何とか6月も乗り切りました。山形県A様から、今が旬の本場さくらんぼをいただきました。父はTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」のプレゼントに当選したのかと、勘違いしていました。それにしても、美味い^^;子供も喜んでいました。これを癒しに7月も頑張れそうです。ありがとうございました。 2009.6.29 熊本県KM様から、弊社パーツ取り付けの様子をいただきました。ペンシルボーグ25を近点スコープ(今回の場合は実体顕微鏡)として活用する楽しみ方で、とても自由な発想で面白いですね。ミジンコなどの生物を眺めるのは、私も大好きです。見ていると時間の流れが、ゆっくりになるんですよねぇ^^;
2009.6.28 いわゆるマイクロフォーカサー接眼部が全盛ですが、これに限らず、望遠鏡の世界は、以前にも書きましたが、事故を未然に防ぐ手立てである「フェイル‐セーフ【fail-safe】」が遅れている業界です。自分で仕事を始めてからは出来る限り、この考え方を製品に取り入れたいと思ってPF-1やその他製品を微力ながら作っています。で、話は戻りますが、要は接眼部パーツ接続で差込部分の落下防止措置がほとんどない事が不安でたまりません。例えば、マイクロフォーカサーにBORG7425などを介して、デジタル一眼レフを装着した場合、リング締め付けネジ一本に全てを託してクランプしなければなりません。もし、緩んだら.......カメラが落下し、恐ろしい結果が待っています。そこで、ちょっと工夫。接眼部に加工をして、差込パーツと接眼部を串刺し状態にしてみました。これなら、落下しません。しばらく前に試作した、後日発売予定の弊社製2インチ差込-M57Cクランプ(改)ADにはこの機能が標準であります。(差込2インチオス部には、個別で加工が必要です) 2009.6.27 トヨタ 3代目プリウスが売れているそうです。街中でも少しずつ見かけるようになりました。車を買う余裕など皆無ですので、プリウスの低燃費に学ぶことにしました。友人のFさんが、エンジンを切って信号待ちをしていたので「おお、私だけではないのだ」と自信を持ちました。低燃費のコツを突き詰めると、「走らない、曲がらない、止まらない」になると思っています。走らない=アクセルを踏まない、曲がらない=走行抵抗になるようなルートを選択しない、止まらない=慣性の法則から完全停止する時間を減らす。グライダーのように無駆動力で道路を滑空(空走)していけば、低燃費になるはずです。アクセルを踏むことによるエンジンパワー開放を極限まで短い時間にする。坂道を使わないルートを考える。ニュートラルで空走する時間を延ばす。燃料を少なく給油する。まだまだ、出来ることはありそうです。気温が上がってきたので、効果が出やすくなりつつあります。街中の走りでリッター18kmが目標ですが、まだ到達しません。手っ取り早いのは、車に乗らないという選択なんですけどね。仕事上、そうは言っていられないので、日々工夫です。 2009.6.26 この四方山話に何度も登場している橋本武彦カメラマンとは、望遠鏡販売店アトム勤務時代、一緒に働いて以来、今年で14年目のお付き合いになります。仕事柄、たくさんのカメラマンとお会いしてきましたが、共通して言える事は(当たり前ですが)センスが良いことです。それは例えば、機材を選ぶ、パーツを弊社に依頼する時や衣服、持っているアイテム、愛車にも表れます。普段の生活から、「感性を磨き続ける事」で、他の人には撮影できない「人を唸らせる映像を創り出す」のではないかと、思います。そんな橋本Cマンが、様々な場所で活躍している情報が入りました。東京ミッドタウンのフジフィルムスクエアにて、8/21-27の期間中、日本舞台写真家協会展がスペース1で開催。第12回協会展「Lights 〜舞台からのメッセージ」のトップ(広告)写真に橋本Cマンが起用されました。時々、話は伺っていたのですが、舞台写真を12年も続けていたとは驚きました。ますますのご活躍とたくさんの仕事依頼が来ることを願って止みません。 2009.6.25 かなり無茶なことは、判っているものの、何とか加工をしながら同時にメール対応が出来ないか模索しています。色々な面での省力や自動化も平行して考えているものの、メールを書いている時間は、父が加工しているか、深夜に帰宅してから、明け方までメールをしている状態で、どうにも効率が悪い日が続きます。バックオーダー待ち時間を無くすための方策も、次々とチャレンジしておりますが、当面は明日から動く予定のニューフェイス(加工機)の力を頼る事になりそうです。 2009.6.24 トミーテックBORGのロングセラーパーツ、現在の80φ金属鏡筒標準付属品でもある「ヘリコイドM」は、地味なマイナーチェンジが行われています。おおむね、2000年頃を境に、ヘリコイド内筒のガイドピンが、以前はプラスティックでしたが、近年は金属に改良されています。年間何件か、弊社にも修理依頼があります。強い力で回すと、プラスティックの場合、折れてしまうことがありました。念のため、チェックしておくと良い場所です。別段、メーカーにヨイショするわけではありませんが、こういう小回りの利くところが、この会社の良いところの一つだと思います。 左がプラ(黒色)、右が金属(銀色) 2009.6.23 京都府YA様から、弊社MARK-K用アリミゾMX-MZ取り付けの様子をお送りいただきました。様々な鏡筒が搭載される姿を見るのは、とても楽しいですね。気軽に簡単に組み立てが可能になることは、持っている機材の存在価値が向上すると言っても、良いでしょう。目の保養になる画像をお送りいただき、ありがとうございました。
2009.6.22 自宅に戻ると、子供から嬉しい報告があるとの事。もう嫁でも連れてきたかと思ったものの、さすがにそれは早いらしく、飼育箱をそっと持ってやってきました。「カブトムシ出てきたよ」見るといつの間にか成虫に脱皮していました。もうすぐ夏本番、私も踏ん張りどころです。 2009.6.21 世界天文年と言うことで、様々なイベントや天文の活動が行われています。東京のド真ん中で、面白い試みが始まりました。6月21日の今日「六本木天文クラブ」が発足しました。街のランドマークでもある「森ビル」の東京シティービュー「スカイデッキ」にて、天体観測を定期的に行うクラブで、これからの活動が期待されます。フジノンさんも協力されています。学生さんにとっては、夏休みも近いですし、有意義な集まりになりそうです。ますますの発展をお祈りします。 2009.6.20 友人がテレビュー・ジャパン扱いORION製スターシュート オートガイダーを購入したので、仕事のついでに拝みに寄りました。オートガイダーも小型軽量、安価になりましたね。デジタルものの進化の早さを感じます。早く晴れないかな。 2009.6.19 ビクセンに出かけてきました。前回もレポートした「ビクセン60周年 〜望遠鏡・双眼鏡の歴史展」ついに望遠鏡も追加展示になりました。1966年製「パラボラ100型」が、製造から43年経過したとは思えない素晴らしい状態で、そこに居ました。ガイドスコープも細長く見事で、至るところ丁寧に作っている様子が理解でき、感動しました。また、中小企業庁より、"元気なモノ作り中小企業300社"に選定された記念品と表彰状が、ロビーに飾ってありました。見やすいところに飾ってあるので、見る人の気持ちに立った展示だと、感心しました。 2009.6.18 梅雨になって、雨を眺めていると、小学校低学年の頃、親戚に家族で居候していたころの事を思い出します。三畳ほどの物置小屋に暮らしていたのですが、そこの窓から、隣の町工場が見えました。おぼろげながらの記憶では、ベルト掛けの古い旋盤に、鉄の鋳物の粗削りを雨の日も風の日も、淡々とこなしていく仕事ぶりを天文の本を片手に眺めていました。そこの工場の土間が赤くなっているのも、子供心に錆びなのだと理解していました。この頃でも、裏通りを歩くと、プリズム工場があったり、歯車専業工場があったり、町はいたるところ、様々な加工音で一杯でした。それが今では、ほとんど住宅か駐車場になってしまいました。梅雨時になると心象風景のように、あの頃の工場の様子を思い出します。 2009.6.17 トミーテック オアシス・ダイレクトBORG2009新製品チラシが届きました。記憶によると、これだけ高級なパーツがドカンと一気に新発売と言うのは、初めてではないかと思います。直前に迫った日食にも最適な「ミニボーグ50ED2対物レンズ」も限定200台発売です。限定モノには、グッと惹かれますね。弊社でも予約受付中です。 2009.6.16 加工していて感じるミクロの宇宙観。無数に散らばるキリコや、ダイヤモンド工具で虹色に輝く切削面などを見ながら仕事をしていると、刃物が走れば、今まで一体であった金属が切り剥がされて、一瞬にして別の空間に飛んでいってしまう、これも一つの宇宙だろうと、考えつつ、久しぶりに本物の星空も見たいものだと頭に浮かびます。そんな妄想も、雷雨の開始と共に吹っ飛ぶ今日この頃です。 2009.6.15 いよいよ、皆既日食狂想曲本番でしょうか。大手スーパー「ダイエー」が、国内100店舗で皆既日食を生中継するそうです。マスコミ全般に日食の話題が増えているそうで、喜ばしいことです。何とか晴れて欲しいですね。 だんだん、昆虫館になりつつある我が家^^; 2009.6.14 好評をいただいている「光学用黒つや消し塗料 簡単セット」ですが、以前からもう少し使いやすく出来ないかと考えていたところ、梱包箱と収納ケースの兼用を思いつきました。塗装作業終了後の片付け、保管もしやすくなりました。 2009.6.13 飯島 裕カメラマンから、アダプター取り付けの様子をご連絡いただきました。トミーテック製BORGシステムと、オリンパス純正の天体天体望遠鏡アダプターがつながりました。カメラ史に残る名機OM-2と最新版デジタル一眼E-3が、きっちりと接続できている状況を見ると、「やっぱり望遠鏡って、いいな」と、つぶやいてしまいます。時を経た機種でも接続を許容する望遠鏡の懐の深さ、そんな事も感じます。
2009.6.12 何でも確実を期すなら、改造が一番です。間違いない仕事をするためには、加工機をいじってしまうのが、堅い一手だと感じます。下準備が仕事の成否を左右します。 2009.6.11 新型H40アングルアジャスターを限定発売の予定です。高度調整ネジは、蝶ネジを標準付属とし、形状を工夫して六角穴付きネジにも対応できるようにしました。以前は水準器付きと水準器なしの2モデルを別々に作っていましたが、水準器は取り外し可能なタイプに変更し、共通の仕様でこなします。コストはかかりますが、2モデル生産しなくて良いので、製品もそうですが、自分も少し進化したのかもしれません。 2009.6.10 日食関連の仕事が、待ったなしになりつつあります。それは各販売店、メーカーも同様のようです。パーツ関連の事で、販売店に連絡をしても電話が繋がらない事があったり、輸入総合商社からは、電話は困るので、問い合わせはFAXにして欲しい旨の連絡があったりと、現場の混乱が見て取れます。かくいう弊社も、メールのお問い合わせは、完全に処理能力を超えていて、回答が遅くなっています。会社それぞれの仕事のやり方によって、電話、メール、FAXの優先順位が異なるのが、興味深いです。7月22日まで弊社の優先処理順位は、加工>電話>FAX>メールとさせていただきます。 PENTAX MS-3N用三脚を18cm短縮 2009.6.9 一人外科手術中です。アルミの削りくず(キリコ)が指に刺さることが多く、抜いたり、針で切開して取ります。それでも、忙しくなると痛くてもそのままで、気がつくと刺さったまま数日経過していることもあります。父親の手を見ると、長い年月頑張ってきた手だと、何とも胸がキュンとしますが、私の手もあと30年くらい経つと子供に何かを伝えられる手になるだろうか。そんな事を考えながら、キリコを今日もまた抜いています。 もっと良い毛抜きが欲しい^^; 2009.6.8 いつの世も、子供の世界でキングの称号を持つ昆虫は、「カブトムシ」なのかもしれません。保育園の親友Mくんから、カブトムシのサナギを分けてもらいました。ここ数週間、Mちゃんのお母さんへ遠まわしに、「今度、かずくん、Mちゃんちにカブトムシ観に行きたいなぁ」と、ラブコールしていたのを見かねて、くださったそうです。子供なりに気を遣っていますが、それって、やっぱりおねだりだよなぁ^^;
2009.6.7 弊社H40アングルアジャスターの件ですが、皆さん独自に解決されているようで、ありがたく思っています。こちらから、ほとんどに人へ連絡を入れてみたのですが、確認が取れない方には、郵送か電話をしてみる予定です。福島県マルバンフルーツのK・Ban様からブログにて、懐かしのATMガイドマウントのパーツを利用してみました、との連絡をいただきました。K・Ban様のブログは、しし座流星群の動画や日食撮影への試行錯誤までもが詳しく書かれており、実に充実しています。一読者として、思わずいつまでも眺めたくなる見事な出来です。日食の撮影について検討されている方は、必見です。 K・Ban様のブログより 2009.6.6 いわゆるラック&ピニオン式接眼部やクレイフォード式接眼部のような「ピニオン軸の類を持つ接眼部」では、落下事故時に大きなダメージが、軸に集中しがちです。軸が曲がってしまうと、平面との転がりが命のマイクロフォーカス接眼部などは、軸をまっすぐに直すこと自体がとても難しく、厳しい修理になります。何とかならないだろうかと、試行錯誤して、何とか実用域まで戻すことが出来ました。この作業をしていると、ヘリコイド、しゅう動部、ラック&ピニオン、クレイフォード式それぞれの存在意義を感じます。何にしても、グニャリ曲がった軸を直せてホッとしました。我ながら、良く直せたものだと驚きました^^; 2009.6.5 海外製の天体望遠鏡は、良く出来ていて素晴らしいのですが、一つだけ泣き所があると、以前から思っていました。それは、「キャップ」です。アルミ切削加工でのネジ式対物キャップは、高級感があって、キャップ自体の紛失、落下防止にも効果的です。しかし、望遠鏡そのものの落下破損に対して、致命的な問題が生じます。それは、キャップまたはセルが歪んだ際に、キャップそのものが外せなくなるということです。この点は、国産望遠鏡の方が、実は良く出来ていると思います。キャップが外れず、道具として現場で使えなくなると言うのは、本当に困ります。それに比べ、先にご紹介した笠井トレーディング「CAPRI-80ED」などは、よく考えられた製品だと感心します。 何とか外すよう奮闘中。失敗するわけにはいかない(汗 2009.6.4 夕方、仕事の打ち合わせのため、友人Nさんと近所の公園にて待ち合わせ。駐車場に到着すると、なにやら面白そうなことをしています。大判カメラの後ろに一眼デジタルカメラをつけて接写のようです。「何を撮ってるんですか?」「クモなんだけど、いやぁ、拡大率が大き過ぎて写野に導入できなくて^^;」と、言うことで、二人がかりで撮影したのが、下の画像です。カメラは、SONYα200、レンズはニコンの製版用のもの。大判カメラの新しい楽しみ方の一つですね。 2009.6.3 長崎県KT様から、H40アングルアジャスターの様子をお寄せいただきました。丁寧なお電話まで頂戴し、感謝しております。明日までには、ユーザー全ての方へのメールを、お出しできると思いますが、メールアドレスなどの変更により、送信できない方もいらっしゃいます。その方には、封書でのご連絡になりますが、引越しの場合には連絡の手段がありません。もし、この記事を読んで、連絡がまだの方は、ご一報くださると幸いです。
2009.6.2 世の中、進化しているのか、退化しているのか。ちょっと考えさせられます。福岡県SM様から、高橋製作所 D型赤道儀モーター取り付けの様子を郵送いただき、こちらの仕事が無事終わった事が判明し、安心しました。製造番号を拝見すると、1974年製。つまり、35年経過しています。ふと、身の回りを見てみると、パソコン、デジタルカメラ、ペットボトルなど最近の製品で35年後に機能、形状を維持しているものは、一体どのくらいあるのだろうと、唸ってしまいます。ある意味で、進化している。しかし、反面退化しているところもある。つまるところ、現代の価値の基準は「スピード」なのかもしれないと、妄想を膨らませながらしている作業の手が止まります。追い求めるのは、スピードだけでいいのか?モノづくりって、それだけではないはず。機械を回しながら、自問自答がまた、始まります。 2009.6.1 H40アングルアジャスターをお求めいただいた方への連絡準備をしております。ただ、発売から数年経過しており、その間のメールアドレス変更や引越しなどのために連絡が全員に行き渡るか、心配です。また、ユーザー様が手放してしまった場合の事を考えると、どこまで連絡できるかは不明です。こればかりは出来る限りの事をするしかありません。逆に「私は、国内で使うので、問題ありません」と連絡を下さるお客様もいて、頭が下がる思いです。
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