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最新の四方山話
★★★★ 遊馬製作所/SCOPE LIFE 四方山話 ログのようなもの ★★★★


2008.7.31 今月もいよいよおしまい。明日、8月1日は2年ぶりの皆既日食。弊社のお客様も海外へ飛んで行っています。晴れを心からお祈り申し上げます。日本国内の皆さんは、「LIVE ! ECLIPSE 2008」でインターネット中継を見るという手があります。日本時間8月1日18:00頃から中継が始まるそうです。時間がよいので、ひょっとするとTV中継とか入るかもしれませんね。お暇な方は、そちらもチェックしてみてください。頑張れ、日食遠征観測隊!
MC127鏡筒に加工

2008.7.30 トミーテック オアシス・ダイレクトの情報によると、17年間販売してきたターレット接眼部[1401]が生産中止になったそうです。この接眼部は、デビュー以来、ボーグシステムのいわば「顔」でもあり、私事ですが、色々と思い出があります。今、改めて製品を眺めてみると、なかなかよく出来ているなぁ、と感心します。切削がもてはやされる時代ではありますが、プラスチック製品を私がリリースする事は、資金、技術の上でも現状では困難です。プラスチック製品を出せるほど、企業として成長すると言うのは、一つの夢でもあります。そのときには、参考見本として、このターレット接眼部がお手本となるかもしれません。お疲れ様、そしてありがとう[1401]。これからも大切に使いますね。
望遠鏡には、愛を持って接したいのが信条です^^;世の中の全ての製品は、意味があって存在すると思っています

2008.7.29 いまだに八百屋の移動販売車が来ます。記憶を辿ると、おそらく40年以上来ているのではないかと思います。「八百屋〜、八百屋〜、今日は〜いかがですかぁ〜」馴染みの声がマイクから聞こえてくると、もう15時過ぎかと、ふと気がつきます。「叔父さん(商売が)長いねぇ」と声をかけると、「俺にはこれしか出来ることがないからよ」と、柔らかな笑顔で応えてくれました。自分もそういう境地に達してみたいものだと思いながら、果物を購入しました。長く商売を続ける、それは簡単なようでもっとも難しい事の一つです。
40年続ける八百屋さんの仕事にビジネスのありかたを見る

2008.7.28 日食等、緊急対応のピークを迎えたため、朝から晩まで製作、発送に追われました。今日の画像は、完成した高橋製作所FC-125鏡筒にトミーテック製BORGペンタックス67カメラマウント[8567]を取り付けるアダプターです。
タカハシFC-125鏡筒にBORG ペンタックス67マウントを装着するAD

2008.7.27 バーダープラネタリウム社(Barder Planetarium)Hyperion 8-24mm Zoomアイピースのアダプターネジが外れなくなってしまったと言うことで、修理を行いました。冷や汗をかきながら、何とか修理は完了しましたが、なかなか良いアイピースですね。私も欲しくなりました^^;
預かり品は、毎回壊さないかと血圧が上がります^^;

2008.7.26 トミーテック製BORG カメラマウント キヤノンEOS用[5005]の外径を切削し、M57ネジを作りました。反射望遠鏡などで筒外焦点が短く、ピントが出ない場合の改造に有効です。また、シンプルな取り付けが可能になります。
ボーグ カメラマウントに直接M57ネジを加工問題点は品名が消えてしまう事です。

2008.7.25 TMB社及びウィリアムオプティクス(WilliamOptics)社用の鏡筒バンドプレートを製作しました。上部プレートには、笠井トレーディング QuikFinderとLASER-FINDER DX2を2連装できるように加工。レーザーファインダーは、空気が澄んでいると光条があまり見えないと言う事に今回初めて気がつきました。もっとも、野外では水蒸気成分などで、十分過ぎるほどよく見えるので、心配はありません。
TMB社ウイリアムオプティクス社用バンドプレート

2008.7.24 日付が替わって、メールと発送仕事をしていると、大きな地震がありました。父は初めて「緊急地震放送」を聴いたとの事。警告後、数秒してから揺れ始めたらしく、驚いたそうです。私もTBSラジオをつけていたのですが、聴くことは出来ませんでした。何とも長い周期で長時間揺れていたので、まるで船の上に居る感じがしました。お陰さまで、全国津々浦々にお得意様が居ますが、東北方面のお客様が一番多く、被害が少ないことを祈りました。幸い家屋倒壊などは少なかったようで、安心しました。今年は特に東北方面が地震頻発で、心配ですね。皆様もお気をつけくださいませ。

2008.7.23 どこへ出かけるでもなく、ひたすら仕事をしていますが、一日頑張って寝る前の20分くらい、いつも読書をしています。これも毎日積み重ねると馬鹿にならない量の本を読破できてしまいます。たった20分、されど20分の贅沢。特にお気に入りなのは、旋盤工生活50年の「旋盤工 作家 小関 智弘」さんの著書です。生きるとは何か、働くとはどんなことなのか、小関さんの著書には積み重ねた年月分の町工場の喜怒哀楽が凝縮されています。時に笑い、時に涙し、毎晩読まずには居られません。私にとっては人生のバイブルのようなものです。
小関 智弘著 「粋な旋盤工」著作は多数あるのですが、先日ようやくデビュー作を入手しました

2008.7.22 組み立て式バランスウエイト軸を製作しました。今回の日食のために持っていくそうです。アルミ製で高橋用φ18となっています。日食対応のパーツに関しては、もう残り時間がないので、連日大慌てで製作しています。いよいよ、待ったなしの状況です。
組み立て式バランスウエイト軸 タカハシφ18用200mmと400mmそれぞれ単独、あるいは接続使用も可能

2008.7.21 宮城県HY様から、高橋製作所P-2赤道儀ウエイト軸側にカメラや鏡筒を搭載するアダプターの取り付けの様子をいただきました。
P-2赤道儀+FC-60+ミニボーグ K-ASTECさんのモーター装着ですっきり ちょっと、寸法はぎりぎり過ぎましたね
宮城県HY様からのレポート↓

お送りいただいたパーツを試してみました。
自由雲台の台座を固定してあるねじとモータードライブの干渉が心配だったのですが、ぎりぎりセーフでした。写真を添付しましたのでご覧ください。

以前、遊馬さんに作っていただいたP-2をカメラ三脚に取りつけるアダプターも一緒に装着してみました。モータードライブは、K-ASTECさんのAMD-1を装着しています。
三脚と自由雲台は現在考えている最終形ではありませんが、かなり格好いいです。
鏡筒はFC-60とミニボーグ60ED、カメラはNikonF100とD300です。
若干FC-60側が重いですが、バランス的にも悪くありません。自由雲台取りつけ部もガタもなく良好です。従来であれば鏡筒2台を取りつけるのにマルチプレートとバランスウェイト3個が必要だったのにそれがいらなくなり、かなり軽量化されました。

2008.7.20 色々と熟慮したのですが、今年のイベント参加は全てお休みすることに致しました。イベント参加よりも、まずはバックオーダーを何とかこなし、お客様に少しでも早くお届けする事が急務だと考えました。楽しみにしていた方には、お詫び申し上げます。実はもの凄い量のガラクタはあるのですが、いい加減に産廃行きかなと思っています^^;

2008.7.19 白熱電球が悪者扱いされています。どうも世の中、政府や業界主導の良く判らない悪法が多くなりつつあるようです。暖かい色で癒される効果や、白熱電球でなければ成り立たない職種もあります。日本中が蛍光電球だけになってしまったとき、精神的な安らぎや充足感が減り、犯罪が増えるのではないかと感じています。物事はバランスが大切です。効率や経済効果のみが製品の存在を決める基準ではないはずです。全ての製品の存在価値は、それぞれにあります。画一化されたものにろくなものはない事、また物の存在価値に対し、国が介入する事は避けたいものです。
暖かな光は、優しい人を育てます

2008.7.18 巷では海の日の連休となります。天気も良いようですので、連休お出かけ情報をお届けします。7月20・21日とお台場で「海の灯まつり in お台場2008」と言うイベントがあります。ビクセン、ミックインターナショナル、コーワなど各社が協賛して、お台場でも星が見えるよ、というアピールをするそうです。家族サービスでお出かけしてはいかがでしょうか。

2008.7.17 古い反射鏡の再メッキ受付をして、出来上がったので発送をしたところ、お客様から完成の報告と画像をいただきました。単なるオーバーホールなのかと思っていたのですが、なんとオリジナル鏡筒の製作でした。脱帽です。こんな方には、弊社の出番はありません。せいぜい、再メッキや再コーティングのお手伝いくらいのものです。それにしても、見事なものですね。機会があれば拝見したいと願っています。
ダウエル製反射鏡を使用した自作鏡筒 見事な完成ですね
神奈川県 関川 雅様からレポートをいただきました。↓

凹面鏡のメッキありがとうございました。
次の日に早速組み上げて テストしました。そのときの写真です。
予定したとおりでした。感謝いたします。

天気の回復を待って本格的に撮影と観望を開始します。
ボディ関係はすべて自作(接眼部はメーカ品流用)紙と木とプラスチックでできています。光学関係は成東商会(ダウエル)製です。
但し光学設計(マクストフ型)は私が行いました。
お忙しい中ありがとうございました。

2008.7.16 何だか妙にアトラクスづいている今日この頃。偶然なのですが、話題が集中する事があるものです。ご用命のお客様にアトラクス赤道儀用ピラー脚を納品しました。律儀に弊社にご用命をいただいた事へ感謝して、できる限りの特典をつけることにしています。
New Atlux ピラーP110P110タイプは、底部に延長筒が付いています。

2008.7.15 新潟県NT様から、ビクセン製アトラクス赤道儀バランスウエイト軸延長シャフトの取り付けの様子をお送りいただきました。タカハシMT-200が搭載可能になったとの事です。ウエイト2個で載るのはいいですねぇ。
アトラクス赤道儀+MT-200鏡筒弊社製作延長シャフト150mm

2008.7.14 ビクセン製43mm径ネジパーツおよびドロチューブに捻じ込む、トミーテック製BORGのM57ネジ対応のアダプターを製作しました。これにより、ボーグパーツがビクセンに使用できるようになります。
ビクセン M43>ボーグM57ADとは言え、現行製品はM60なので、需要はほとんどなし^^;

2008.7.13 作ること、技術の向上だけに専念できると良いのですが、実際にはそうは行きません。様々なお客様との対応、発送、事務仕事もこなさないとなりません。まぁ、もっとも私の性格ですから、もし若いうちにどこかの工場に勤めていたら、「ただ作るのはつまらない」と言って飛び出したでしょうから、それを考えると贅沢な悩みかもしれません。日付が替わって空が明るくなるまで仕事をしても、溜まった仕事が終わりません。一日が24時間以上あって欲しいと感じる今日この頃です。
技能ヤングという月刊誌 1960年代に毎月発行されていた技術情報誌「技能ヤング」という本です。どなたか、このバックナンバーをお持ちの方は、いらっしゃいませんでしょうか。若者のピュアな投稿や加工技術の詳細が記されていて、どこかにないかと探しています。

2008.7.12 タカハシFC-125鏡筒にトミーテック製BORG PENTAX67カメラマウントをつけるアダプターを製作しています。
TS FC-125>BORG PENTAX67ADカメラ用82mmフィルターも付けられるようになっています。

2008.7.11 三日かかって行った一品最後の加工で、破損事故が起きた。血液が沸騰するくらい腹が立ち、工具を投げそうになったが、寸前で留まり、とりあえず使用できるように補修し作業を終えた。深夜、雨に打たれ自転車で帰宅しながら、市川さんの奥様の話を思い出す。市川さんが手がけた、新しい規格の12芯コネクター金型加工。0.5mm幅のミゾで深さ7mmの型を金型に作る切削作業。これだけで、気がおかしくなりそうな加工である。極細、極薄のカッターを自分で作り、刃先をフライス盤に固定して、テーブルだけを動かす。一回のテーブル移動につき、0.01mmずつ金型からそぎ落とすのだ。7mmの深さだから、一列につき700回。それが12列なので、700回x12=8400回もの往復手動加工になる。「食事も摂らず、全てを忘れて傾注してましたよ。電話とかも取り次げないし、そばに近寄れなかった。でも、そういう加工に限って、最後の12列目の深さ3mmくらいのところでカッターが折れるのよ」聞いているだけで、自然と唇を噛み締めていた。「だから、お酒でも飲まないとやっていられなかったのよ」刃先が折れた瞬間の気持ちは察するに余りある。きっと、どこにも怒りのやりどころがなかった事だろう。「うちの人が上手く作った事で、メーカーは随分儲けたらしいですけどね」懐かしそうに、そして少し誇らしげに奥様は振り返る。一昨年の胎内星祭りの際、市川さんから「何?遊馬さんも作るほうに転向したの?大〜変だぞう(笑)」と声をかけられたが、その真意が最近理解出来るようになりつつある。町工場には堪え性が必要だ。また、そうでなければやっていけないのだろう。私の苦労など、まだまだたいした事はない。
デジカメ用の特注アダプター

2008.7.10 Cマウントアダプターの一部部品の溝入れ加工を行っています。難しい。
壊さないように、精度が出るように工夫です

2008.7.9 ビクセン製直焦アダプター60の内リングをトミーテック製BORGのM57メスネジに加工しました。
ビクセン直焦アダプター60が対象確認ADに

2008.7.8 ペンタックスの400mmF2.8望遠レンズ用交換式フィルターケースを製作しています。通常は49mm用ですが、天体向けと言うことで、48mmが入ります。
望遠レンズ用のフィルターケース特注製作

2008.7.7 所沢のTY様から、夏らしい雷の画像をいただきました。もうすぐ、梅雨明けでしょうか。関東ではとても蒸し暑く、しんどい日が続きます。メール、加工共に目一杯で、それぞれ遅れがちになっています。ご迷惑をおかけしますが、しばし、お待ちくださいませ。
雷の撮影もリアルタイムで出来るようになりましたね

2008.7.6 市川百合子様からお譲りいただいた加工機も、少しずつ慣れてきました。とても薄い砥石で、通常は小径の難削材を切断するための機械なのですが、練習も兼ねてアルミも切断しています。送りを少しずつにしないと、あっという間に砥石が割れて、木っ端微塵になります。自分の性格がおっかなびっくりな方なので、何回か失敗したら、音と手ごたえでコツが判ってきました。この機械を回すと、市川さんが近くで見て下さっている気がします。ひたすら感謝の一念です。
難しい加工も何とか、これのお陰でこなせます 7月7日はクールアースデーだそうです。この日は、一斉消灯して天の川でも見ながら、地球環境を考えましょう、との事ですが、たいてい天気が悪いんですよね^^;

2008.7.5 加工品の取り付け具合を東山まさのぶ様から、早速お送りいただきました。また、そのテストの様子がブログ「痛い目みてなんぼ」に詳細に記されています。東山様がデジカメによる短時間連続固定撮影による合成輝跡映像の名手だとは、ブログを拝見するまで気がつきませんでした。大変な手間と工夫が織り成されてることを拝読して、感銘を受けました。
東山まさのぶ様の愛機 センスが良いです 実は、4月に別のお客様からの進言で、これと同様の加工提案をいただいていました。まるで今回のオーダーの予言のようでした。世の中には本当に良く機材を理解している方がいらっしゃるのだと、感心することしきりです。東山様をはじめ、日食にお出かけの方の観測の成功をお祈りします。

2008.7.4 フランスのGITZO(ジッツオ)製 カーボン三脚G1548 MK2に、ビクセンGP赤道儀を搭載するため、ピラー脚金具を加工しました。ピラー金具が鋳造品なので、やはり気を遣うところがあり一見簡単そうであるものの、実際には難しく感じました。気温が上がり、夏本番を思わせる日でしたが、慎重に作業した結果、吸い付くようなぴったり感で仕上がりました。
カーボン三脚の軽さに驚きました 就職してすぐ、ユニトロンショップで、GITZO三脚を購入した事を思い出しました。当時の三脚は、驚くほど重く、持ち運ぶのに苦労しました。今回、カーボン三脚を拝見して、時代が変わったなとつくづく感じました。

2008.7.3 コプティック星座館様から、2008中国皆既日食ツアーの案内がありましたので、ご紹介します。
●期日:2008年7月30日(水)〜8月4日(月) 6日間
●旅行代金:¥328,000 旅行企画実施:近畿日本ツーリスト(株)
コプティック星座館 TEL 03-6823-5570
P-2ウエイト軸側 カメラ雲台取り付けAD 完成お陰さまで弊社サイトを見て問い合わせがあったそうです。御礼

2008.7.2 タカハシP-2赤道儀に取り付けるカメラ雲台アダプター(ウエイト軸側)を製作してみました。簡易的ですが、赤緯の粗動が出来るようにしています。また、重さで回転しないような工夫もしてあります。
カメラ雲台だけではなく、欲張って一応鏡筒も搭載可能に軽量にしつつ、回転しないなど基本性能はしっかりと

2008.7.1 いよいよやってきた来月の皆既日食対応に追われています。高橋製作所P-2赤道儀のバランスウエイト軸取り付け部に、カメラ雲台またはトミーテック製miniBORGを載せるアダプターを製作しています。
P-2用アクセサリーは、このところ好調です
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